犬のごはんのために出汁をとる
犬のごはんに出汁!?ダシをとるの?と思われましたか?
水で充分よ!というご意見、ごもっともです。
ですが、私は犬のごはんに出汁を取る事もありますしお米を炊いたりする時に水ではなく、鶏ガラでとったスープを使う事もあります。
なんで、そんなことをするのかそれは「おいしく食べてもらうため」です。
プードルやチワワなど小型犬が増えるにつれて普段、ごはんへの食いつきが悪い・・・という悩みを持つ飼い主さんが増えました。
老犬になって、食べる量が減ったと話す飼い主さん。
具合が悪く、水も飲まないから脱水を起こしてしまった・・・という事も。
そんな時に、ダシやスープを簡単に作る方法をあなたが知っていればもしかしたら悩みを突破できる糸口になるかもしれません。
寂しい事ですが、お別れの時が近い子の場合は純粋に水しか口にしなくなってしまいますが、お悩みを抱える方の愛犬はお別れの時が近い子の方が圧倒的に少ないです。
お米を炊くときに普通にお水で炊いたものも美味しいですが、ダシを使って炊いた炊き込みご飯は炊いている時に出る蒸気の香りが食欲をそそる!となった経験があなたはありませんか?
犬達は嗅覚が鋭いです。
それを上手く利用して、食欲のスイッチをONにするのがダシやスープの役割です。
特にお料理教室で作るお料理やオーダーで作るごはんの場合はダシやスープをしっかり作って美味しく食べてもらえるようにしてます。
だって、わざわざ来てくれたり買ってくださるのですから食べて欲しいじゃないですか。
残すなんて、言わせないぞ!!という気合の現れでもあります。
いろいろな出汁のレシピがあります。特に和風ダシは簡単にできますのでぜひお試しを。
ダシやスープが命を救う事もある
うちの子の武ちゃんの先輩犬チロさん。
この子はスープに命を救われた1匹です。
老化で、体調を崩しご飯を食べない日が続き…
水も飲まず。
このままでは死んでしまう!という事でスープを作ってお渡しするとごくごくと飲んだ!!
飲んだらいらないと言ってたゴハンまで食べだした。
水分補給ができないと脱水を起こすリスクが増えます。とりあえずお水を飲んでくれれば…とは思いますがお水ではどうしても体を維持していくだけのエネルギーはまかなえない。
そんな時にちょっとずつ、栄養を摂ってもらうのがダシやスープです。
レンジで簡単スープで鶏ガラや魚のアラで作れます。もちろん、お鍋でも大丈夫です。
ひと手間かかりますが、スープを作る前にちょっと表面を焼くとまたスープの風味が変わります。
お野菜を入れたスープもレンジで作れます。
出来上がりをミキサーにかければポタージュっぽいものになり、さらに栄養を摂ってもらえます。
水からスープやダシに変えて。
スープやダシに少しずつお野菜やお肉を入れて。
ちょっとずつ固形のものを増やしていく。
体に染み込んで、馴染むように、ゆっくり。
老犬だと焦ってしまいますが、グッと堪えてゆっくり。
そしたら、いつの間にかいつものフードを食べ始めたりしてくれますよ。
手作りごはんの食いつきを上げたい時にも
お水で煮込んだゴハン。
本当はそれだけでも充分美味しいです。
具材の味がでますから。
でも、ちょっといまいち…という時は
お水ではなく、ダシやスープに変えてみませんか?
出来上がりの香りが違います。
食いつきも。
あなたが騙された!と思ってやってみてくれれば違いがきっと分かるはず。
多めに作って冷凍
毎回ダシやスープを作るのは面倒です。
私は鶏ガラスープは冷めたらペットボトルに小分けにして冷凍。
ダシはその都度作る事が多いですが、麦茶とかを入れるポット?容器に水と鰹節と昆布とかを入れたものを冷蔵庫に入れて水出しのダシを作って置いておく事も。
そうするとお散歩に出る時に冷たいスープやダシを持って行けたりもします。
あなたの愛犬が緊張しやすいタイプならもしかしたらお外でお水が飲めない!という事もあるかもしれません。
お水を飲んでくれないとあなたは心配になった事がありますか?
そんな時にスープやダシで水分補給!
正直ペット◯エットなんかよりいいのでは?と私は思ってしまいます。
愛犬と一緒にダシ活
ダシもスープもあなたと愛犬と一緒にシェアできます。
愛犬のために作ってたダシや鶏ガラスープでお味噌汁。
あなたが飲む時にスープの素をダシや鶏ガラスープで溶くだけでめちゃくちゃ料理した感を出してくれる、素敵な存在です。
このダシやスープ、実は涙やけに効果抜群!
涙やけとスープのお話はまた今度。