食事でサポートできること、できないこ愛犬の食事が気になり出したきっかけはあなたの愛犬の体調に不安がある時、歳をとったとかではありませんか?
あなたの愛犬が若く、健康な時はドックフードを何にするか、どこで買うかぐらいで食事に気持ちを割く事はあまりなかったかもしれません。
あなたが愛犬のことで少し不安があって、食事の事を少し考えようと思い始めた…それはとっても素敵な事だと私は思います。
ただ、出来ることと出来ないことがあるのはしっかりと自覚して欲しいなと思うのです。
食事ですべて解決!という万能薬ではありませんので、過剰に期待しすぎないように心がけていきましょう。
まずは食事でできない事
先天的な欠損や手術が必要なものの場合、そもそも手術すらできない様な病気の場合は食事で完治や改善は無理です。
例えば先天的に心臓の弁が短い場合これを食べたら弁が伸びるなんて事はありません。食事は万能薬ではない!というのを分かった上で行動しないと、あれこれ怪しい情報に振り回されて必要もない高価なサプリメントやらなんやかやと手を出してしまうのではと思います。
食事で出来ること
食事で出来ないこともあるというのを分かった上で「じゃあ今、うちの子に出来ることを」という場合、食事は色々なものをあなたにくれると思いますよ。お薬や手術の様に劇的な効果と変化はないですが、じんわりと体に良い影響を広げていくのに食事はとってもピッタリです。
病気になってしまった原因が食事と大きく関わる場合は食事を変える事はとても大きな意味を持つと思います。
例えば肥満は食事内容の見直しや量の調整、食べさせ方の工夫をあなたがしてあげられればバッチリです。
先天的な病気のサポートもできます。例えば膝蓋骨脱臼の場合、手術が必要な子の場合術後の回復と筋力UPの為に普段の食事の内容から少しだけタンパク質を多めにしてあげるといった様な事で、サポートをしていくことができます。もちろん、タンパク質を多めに食べさせるだけでなく、無理のない程度で筋力をつける運動も必須ですよ。
食事内容の見直しでそのほかにかなり変化があったな…というものは涙焼け、脂漏性外耳炎、外耳炎、アレルギー、ストラバイト脂漏性皮膚炎、フケ症、胃腸を強くするなどなど食事は体を作る基礎部分ですから大きな味方になってくれる事は間違いないと思います。
それと毛艶、毛吹き、体臭、うんちの匂いなんかも結構変わりますよ。
あなたと愛犬の思い出作りにも
食事はあなたとの思い出の時間が残りますこれはおやつやご飯を手作りした場合ですが、思い出が心の中に刻まれます。普段とちょっと違う食事はあなたとあなたの愛犬が季節を味わったりする大きなチャンスです!愛犬が虹の橋を渡った時、そんな思い出があるのとあなたを癒してくれますよ。
いつもと違う食事の時は写真撮りませんか?ドッグフードを変えた記念で写真を撮る事は少ないかもしれませんが、あなたがクッキーを焼いてみた時は、クッキーの写真と愛犬が食べている姿などついつい写真を撮りたくなりませんか?
日常のちょっとした思い出の写真を撮っておくのは将来の自分へのサポートでもあります。「こんな事があったな」「そういえば、これ作ってみたけどいらないって言われたな」などなど・・・思い出話をするきっかけに食事が意外といい仕事をしてくれたりもするんです。
食事がサポートするのは健康だけじゃない
食事で変わるのは何も体質だけではありません。むしろ私はこちらの方が重要だとも思っています。
それは愛犬との絆です
あなたがあげた物を食べた時の反応見る
その後ちゃんと消化しているかなどを見る
何となく、一緒に暮らすのではなくきちんと見るという行動自体が愛犬との絆を深めるのにとても役立ちます。
きちんと愛犬を見る、観察するという習慣が身についていけばいう程あなたがあなたの愛犬の変化に気が付くのが早くなります。
何だか食べ方がおかしい。
何だかいつもより水の飲む量が多い。
犬はあなたと同じ言葉を話しません。
そのかわりに体を使って教えてくれます。それをどの段階で気が付けるか、ほんの些細な違いかもしれませんがその些細な変化をくみ取ってくれるあなたにあなたの愛犬は安心感を抱いてくれます。
この、愛犬を見る、観察するという習慣を身に着けるのに食事はとても役立ちます。意識的に機会を設けなくてはいけないトレーニングなどとは違って、食事は愛犬が生きる為には必須です。それが1日1回、2回、3回とお家によっては違うとは思いますが必ず1日1回は意識するチャンスがあります。
好きな食べ物は何だろう。
意外とこれはあまり反応がいい食べ物じゃないな。
でも、焼くとこの食べ物は食べてくれるななどというものを見つけるのもいいですよ。
上級者?になると水も常温が好きなのか、冷えたのが好きなのか、少し温かいのが好きなのか。
水道水が良いのか、アルカリイオン水が良いのか、井戸水がすきなのかなどとってもわかりにくいけど実は好みがあるといったものまで愛犬の好みを把握できるようになるかもしれません。
食事でできる事とできない事のバランスをとる
なにごともバランスが大切です。時々、偏るのはOKですがずっと偏ったままではバランスを崩し思わぬ結果を招いてしまうかもしれません。
なにも食事のバランスだけではありません。
しつけも、食事も、遊びも、なにごとも極端に偏っては中毒になってしまいます。
1つの方法にこだわる必要はありません。いろんな方法を上手く組み合わせてバランスをとる。
良いといわれる事を全部やりたい!!という気持ちも分からなくはないですがこれは今は必要ないという引き算も結構大切です。
例えばおうどん屋さんに行ったとしてトッピングが自由に選べるお店だったとします。
全部おいしそうだからといってトッピング全部乗せは重くないですか?
下手したら美味しく食べられる範囲を超えてしまったり、無理して食べて胸やけの原因になったなんて事もあるかもしれません。
それと同じです。愛犬に良いと言われることをドンドン、トッピングしても愛犬の受け入れられるキャパを超えてしまう。
そうなるとあなたにもあなたの愛犬にもストレスがかかってしまいます。
私は食事のサポートという仕事をしていますが、食事と合わせて食事ではカバーできない部分のご提案をする事もあります。
食事は万能ではないというのを知っているから、食事だけに頼ってしまうのはとても危うい事だと気を付けるようにしていますよ。
もし、食事が万能だと思ってしまいそうになったら、こちらのブログを覗いてみて下さいね。